監禁から逃げられない理由とは?心理状態に注目【埼玉失踪少女保護】

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埼玉で失踪した少女が保護されたことが、連日のニュースになっていますね。
犯人も判明し、捕まったとのことで2年にも及ぶ失踪事件が急展開を迎えました。

埼玉県朝霞市で2014年3月、下校後に行方不明になっていた女子中学生(15)が27日、東京都中野区内で約2年ぶりに保護された。女子生徒は警察に「男と一緒にいたが、男が外出した隙に逃げてきた。常時、監禁のような状態だった」と話しているという。埼玉県警は未成年者誘拐の容疑で男の逮捕状を取り、捜査本部を設置した。
引用元:headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160327-00000014-asahi-soci

事件の詳細が続々と出てきていますが、一つ気になることが。
少女は監禁されていた、とのことでしたが、ずっと閉じ込めていたわけでもなかったようなのです。

平成26年3月に行方不明になった埼玉県朝霞市の中学3年の女子生徒(15)が東京都中野区内で27日に保護された事件で、女子生徒はこれまで、寺内樺風(かぶ)容疑者(23)に「連れられて外出することがあった」と話しているが、逃げ出すことはできなかった。
引用元:news.livedoor.com/article/detail/11349156/

このような状況にもかかわらず、どうして監禁から逃げることができなかったのでしょうか?
今回は、そこに注目してみましょう。

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犯人:監禁を「する」心理とは

少女はなぜ、今まで監禁状態から逃れることができなかったのでしょうか?

これを解くには、まず犯人の心理から見てみる必要がありそうです。

■誘拐時の状況

藤原容疑者は、容疑を認めたうえで、犯行の動機について、「少女に興味があり、自分好みの女の子に育てたかった」と供述していることが新たにわかった。~女の子を「自分の妻です」と紹介し、言い逃れをしようとしたという。~女の子を連れ出した際は、刃物のようなものを突きつけて脅し、連れ出した~

出典:岡山・女子小5生監禁 逮捕の49歳男「少女に興味があった」 フジテレビ系(FNN) 7月21日

犯行動機は、営利誘拐等ではありませんでしたが、非常に自己中心的な動機です。そして、刃物で脅して少女を誘拐しています。

大人でも、どうでしょうか。突然、自分よりずっと大きくて力のある人が目の前に表れて、刃物で脅す。どんなに大きな恐怖と不安でしょうか。

この相手の言いなりになるしかないでしょう。現実に、刃物で刺されることの恐怖もあるでしょう。さらに一般的に言って、子どもなどの場合は、大きな相手に強く言われてしまうと、逆らえないことがあります。ヘビににらまれたカエルのような状態です。

車に無理矢理乗せられ、知らない家に連れて行かれる。これは、死の恐怖です。どれほど怖かったでしょう。
引用元:bylines.news.yahoo.co.jp/usuimafumi/20140721-00037585/

上の記事は岡山小5少女誘拐監禁事件のものですが、単純に興味があったということが動機となっていますね。
今回の場合は食事制限などはさせていないということでしたので、一緒にいることで支配したいという欲求がはたらいていたのかもしれません。

彼らは、力ずくで監禁するだけでは満足しないのです。犯人としては、被害者と仲良くしたい、相手がすすんで自分と一緒にいるようにしたい(そう思いたい)と願っています。だから、相手が指示に従っている限りは、やさしくするのです。

ただし、その優しさは、決して本当の意味での相手への愛ではありません。とても自己中心的な思いの中での、相手へのサービスです。
引用元:bylines.news.yahoo.co.jp/usuimafumi/20140721-00037585/

また、なんと犯人は事件発覚後に自殺を図っていたそうです。

寺内容疑者は体を震わせながら「警察を呼んでください」と訴えたという。男性はスクーターで表通りを通行中、電柱脇で手を挙げている男に気付いた。前照灯のライトが当たると男は血だらけの状態と分かった。「交通事故か」と尋ねると「自殺しようと思ったけれど死ねなかった」と寺内容疑者は話したという。
引用元:headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160328-00000046-mai-soci&pos=1

就職も決まり、これからという時にこのような行動に走ってしまうというのは・・・
擁護するわけではありませんが、犯人にも何か相当なストレスがあったのではないか?と思ってしまいますね。

被害者:監禁「される」心理とは

監禁が起こったと自覚した時、どうして被害者は逃げられなくなってしまうのでしょうか?
それは、ずっと閉じ込められ、自由を奪われてしまうと「無気力状態」になってしまうからだといいます。

人間にとって、「自由」は食物や空気のように必要不可欠なものかもしれない。その自由が奪われ監禁されたときには、様々な心身の問題が生じる。模擬監獄を使った心理学の実験では、囚人役にされた人々わずか数日で、自尊心が低下し、心身の不調を訴えるようになったと報告されている。
引用元:www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news2/2009/kankin.html

監禁被害者に対して、チャンスはあったはずなのに、なぜ逃げなかったかと世間が責めることもある。しかし、被害者は体が鎖につながれていなかったとしても、様々な心理的作用により、逃げることができなくなっていたのである。脱出の努力が何度も無駄になるうちに、「学習性無力感」に陥ることもあるだろう。
監禁が長期にわたるほど、被害者の心の傷は深く、また社会から好奇の目で見られることもあるだろう。
引用元:www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news2/2009/kankin.html

好奇の目、というのは今の状態のことを言うのかもしれませんね。
長期的な監禁、もしくは支配欲求の高い犯人との共生により「もう逃げるのは無理だ」と思ってしまうことが多々あるようです。
助けを呼ぼうと思えばいつでもできた状態でしたが、このような心理状態に陥るとそれもできなくなってしまうのです。

2016/03/28
一方、「容疑者の住んでいたアパートに何度も訪れ、部屋の中に入ったこともある」という電力会社社員は、J-CASTニュースの取材に、「(女子生徒が)大きな声を出せば隣の部屋や外に必ず聞こえたはず」だと現場の様子を明かした。

「何か大きな声を出せない理由があったのかもしれません」とも続けた。
引用元:headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160328-00000002-jct-soci

ニュース上では健康状態についてあまり触れられていませんが、声が出せず精神的に相当参っているというのはここからも分かります。

まとめ

監禁における心理的理由について見てみましたが、いかがだったでしょうか?
要するに、監禁は何らかの欲求のもとで行われる行為であることは間違いないと思います。
お互いの心理的作用によって事件が成立してしまうため、見つけるのが困難なのではないか・・・と感じますね。

詳細が解明され、少女にとって一刻も早く安静な日々が戻ることを祈ります。

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